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INTRODUCTION

踊ろう、朝まで。この地図でー。

林慎一郎✕松本雄吉✕山中崇✕志人

音と身体で地図を描く、都市の現代神話

 都市とそこに暮らす人々を描き、関西の若手劇作家の登竜門として知られるOMS 戯曲賞で大賞、特別賞を受賞している劇作家・林慎一郎。

大阪を拠点に、公演ごとに自ら設営した野外劇場で、架空の都市をつくり続けてきた、劇団維新派の松本雄吉。

2016 年度オープン予定の、「豊中市立文化芸術センター」開設プレ事業として上演される本作『PORTAL』は、大阪の衛星都市である豊中市に暮らす林が脚本を書き下ろし、『レミング』『十九歳のジェイコブ』など、近年話題作の演出も手がける松本が演出を担当する。

これまで別々の角度で、都市を語ってきた林と松本が挑む本作は、衛星都市の現代神話。大都市との間にある風景のグラデーションの中で、都市に向けられたまなざしをミクロにもマクロにも入れ替えながら、音と身体で地図を描いていく。

 

 主演は、ドラマから映画、舞台に至るまで、幅広い活動を続ける山中崇と、日本を代表するヒップホップユニット・降神のMCとして知られる志人によるダブルキャスト。

豊中・沖縄・高知公演の主演を務める山中崇は、演出の松本とは2013年に好評を博した舞台「石のような水」以来、二度目のタッグを組む。近年の代表作のひとつ、NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」での小説家役の好演は記憶に新しく、その確かな演技力で幅広い世代から支持を得ている。

対して、京都公演の主演は、ソウルフルなリリックを生み出し、従来の日本語のHIPHOP観を覆した唯一無二の存在、志人。ラッパーでもあり詩人でもあり、演劇的と称されるライブで魅せる志人が、満を持しての初舞台となる。

饒舌なセリフを用いる林の戯曲に、松本が音とリズムをのせ、山中・志人それぞれの持つ“都市”を語る本作は見逃せない!

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